以前、実家に帰ったときのことなのですが。
長文を読むとき、どんなところでひっかかるか
両親に聞いてみたところ、
まずは変則活用の用言の活用形らしい。
例えばこちら、新聞のタイトルですが
더 나은 미래.
(長文じゃないし(゜д゜;)!?というツッコミはナシで(-ω-))
더は「より、もっと」
미래は「未来」
はわかるけど、나은 とはなんぞや…
という状況。
とりあえず、この나が「私」の나ではないということは
わかるようですが、正解にたどり着けない。
母は나다 を思い浮かべたらしいのですが
나다 が連体形(名詞につながる形)として活用するなら
난(過去) 나는(現在) 날(未来) です。
さて、この「未来」という名詞につながっている
用言の原形は何か???
辞書を調べてみましょう。
で、わからん用言の原形をどうやって調べるの
…って話ですが、
もちろん나은では出ていません。
が、나으で調べてみると、
例えばポケットプログレッシブでは
나으…낫(다)+으‐2
コスモス朝和では
나으 ⇒낫다 1,2 と出ています。
これで問題は半分以上解決です
나은 は낫다の連体形だったのです
で、낫다を調べてみますと
ㅅ変則活用であることがわかると思います。
ポケットプログレッシブでは見出し語(낫다)の後ろに
「27」「55」など、数字が書かれていますが
こちらの数字、活用されていますでしょうか。
ちなみにうちの母は、私の説明を聞いて
「へ~そんな意味があるんだ!」
と感動してくださいましたが、
間違いなく、その感動は2~3回目でございます
今回は例文の意味上、形容詞の「55」の方を
用いさせていただきます。
その「55」は辞書の後ろの付録についている
「用言活用表」で使います。
ダダダ~~~~っと表にされている見出しの中から
「55」を探すと、まさに「낫다」が現れます。
表中の赤で表示されている欄、
この場合、3類、4類、5類が変則活用をしている
欄なのですが、
このうち、3類というのが連体形の項目で、
現在連体形の欄に나은があります。
というわけで、나은 は「ましである~、より良い~」、
例文の意味は「より良い未来」になるのです。
ちなみに1類は「逆説形」などと書かれていますが
別に逆説だろうがなんだろうがなんでもよく、
用言を語尾(지만,고,아/어서,(으)시,(으)니까など)と
つなげるときに、どの形に活用させるか、という話で
例えば지만を調べると1類、고も1類、
아/어서:5類、(으)시:3類、(으)니까:3類…などと
書かれています。
これは지만の前の用言は1類の形にしてください、
고の前も1類、 아/어서の前の用言は5類ですよ…
という意味です。
これが、コスモス朝和の場合(果たして、今コスモス朝和を
使っている方がどれほどいらっしゃるのか…)、
見出し語낫다のあとに나아 、나은と出ています。
コスモス朝和は語基論を基に書かれているのですが、
この나아 は第Ⅲ語基を表しており活用表でいうと5類、
나은は現在連体形での活用を表しています。
語尾の方はというと、コスモスで자만を調べると「Ⅰ+」
니까はⅡ+、 서はⅢ+と出ていて、
それぞれ第Ⅰ語基、第Ⅱ語基、第Ⅲ語基に活用させた
用言とくっつくことが説明されています。
…コスモス朝和は語基論から入った人には
非常にわかりやすくて良い辞典なのですが
そうじゃない人にはわかりにくいのかも…。
どうも、韓国語教室では辞書の活用法までは
なかなか教えてくれないようで、
母も度々「そんなこと(辞書の引き方)
誰も教えてくれなかったもん」とかエバってますが
辞書をどんどん活用して、
みなさん、韓国語小説を楽しみましょう~~~
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