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죽은 왕녀를 위한 파반느。

죽은 왕녀를 위한 파반느 /박민규

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亡き王女のためのパヴァーヌ。

スペインの画家ベラスケスによって描かれた

「王女マルガリータ」

Photo


…に霊感を得て作られたといわれる

モーリス・ラヴェル作曲のピアノ曲

「亡き王女のためのパヴァーヌ」。

をモチーフにつけられた小説タイトル。

で、表紙の絵は同じくベラスケスによって

描かれた「ラス・メニーナス(女官たち)」。

Photo_2

王女マルガリータと侍女たちが描かれた作品。

しかしながら、本の表紙で一際明るく

スポットライトを当てられているのは、

右側に描かれた小人症の女性です。

この小説の主人公の一人「그녀」は

小人症ではありませんが、

稀に見る「不美人」であり、その外見のためだけに

常に周りの人たちから虐げられてきたという

女性です。

その女性と、両親はいるモノの結局は家族離れ離れに

なってしまった「話し手」の男性、

お金はあるモノの同じく家族の愛情を受けられずに育った

友人(男性)の3人が中心となった青春、恋愛、成長小説です。

愛の話、とかロマンティック、などの言葉が

(確か)帯に書かれていましたが、

ワクワクドキドキなロマンス恋愛小説ではありません。

80年代の韓国、近代化が中途半端に進みだした時代、

飲み屋の看板に「BEAR」「HOPE」「희망」などの

フシギな可笑しな(その可笑しさが書かれた部分がまた

クスリと笑えていい。)単語が掲げられ、

ウォークマンにカセットテープを入れて聞いていた時代、

人々がより美しく、より豪華な物、人を追い始めた時代の

お話です。

裕福な人たちはステータスシンボルとして高級車に乗り、

そんな人たちがよりよい暮らしを求めてデパートに押し寄せ、

裕福ではない人、平均に満たない人たちは見下される。

평균을 올리는 것은 누구인가. 그것을 부추기는 것은

누구이며, 그로 인해 힘들어지는 것은 누구인가...

또 그로 인해...이익을 보는 것은 누구인가.

(暮らしの)平均を高めるのは誰なのか。

それをあおるのは誰で、

それによりつらい思いをするのは誰か… 

また、それにより…得をするのは誰なのか。

ちょっと話はズレるかもしれませんが、

朝鮮日報でもよく特集記事として組まれていますが

韓国では子供が結婚するとなると新郎の親が

何千万もお金を出して住居を与えるのが常となっている

今日この頃らしく、ものすご~く変なカンジ(-ω-)

息子ばかりの家は大変っすよ(たまさん、Yumiさん)。

日本の死ぬまで家のローン地獄なんかってのも、

簡単にチョコチョコ(中古の)家を買い替えちゃう

オーストラリアやイギリスの人なんかから見たら

おかしな話なんだろうけど、

親の経済状況もわかっているであろういいトシした子供が

親に「家を買ってくれなきゃ結婚できない」と言い放ち、

親は有り金はたいた上に莫大な借金こさえて

子供に家を買い与え、

お陰で老後の暮らしは真っ暗…っていう構図は

親子関係の在り方がおかしい気がするんですが。

ま、住宅事情とかも日本とは違うんですかね。

話戻って。

そんな、資本主義社会の波にのまれ、

ヒトを羨み、人より上へ!という考えばかりをヨシとする

世の中に疑問を感じる主人公の葛藤をつづった部分も

大きいです。

本来私の好みではない「日常を淡々とつづった」小説

なのですが、不思議と飽きませんでした。

その理由の一つが、私としては非常に共感できる文章が

多かったって事。。

사랑은 오해다.愛は誤解だ。

とか

사랑은 상상력이야.愛は想像力だ。

とかsmile

「だよね~happy02」と言いたくなる文章がいっぱいでした。

特にこれと言って大事件が起こるわけでもなく、

最後の方なんて韓ドラチックで一見安っぽいんだけど(笑)、

「恋愛小説」というには「浮き足立っていない感」がヨイ。

ちょっとクセのある改行の仕方で、文章の途中で改行、

一行あけ、という、なんとも奇妙な感じの作りで、

始めは妙に気になりましたが、

読んでいくうちに気にならなくなっちゃいました。

所々、会話の一部分を水色やピンクで書いているというのも

独特で面白いです。

その他の会話文は全て「」ナシに文章の中に

組みこまれてしまっているので、その点と、

超話し言葉チックな会話が少々あり、

慣れるまではちょっと読みにくいかもしれませんが、

全体的にコ難しい話もなく、日常的な話なので

理解不能さは少ないと思います。

韓国語学習者としては、

「コレ、おかしくね?」と思う様な分かち書きとか、

単語や綴りの間違いと思われる部分が

ちょっと気になりましたが、

このテ(淡々系)の小説としては珍しく

5つをあげてしまえるかも!

…と思ったのですが、あ~ザンネン!!!

最後の、話がひと段落したあとの章、

Writer's Cutという章が頂けなかった!

彼と彼女、そしてヨハン(「彼」の友人)のもう一つの話、

というタイトルでくっつけられている、

ページの色もラベンダー色で、明らかに本編とは

別個な位置づけにしてあるのかな、とは思うんですが、

本編の最後も比較的ロマンティックでスッキリした

終わり方なのに、その後の付録章を読んだら

ガックリした(>_<)

これがなかったら5つにしたのに~

この章のせいで4つ!

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コメント

ほほう、面白そうだけど字面を見て「読みづらい」とも思いそうですね。
私はまだ「엄마의 집」の二回目、辞書を引きつつゆっくり楽しんでおります(^^)。
コン・ジヨンさんの「楽しい我が家」と少し共通している部分があると思うのですが、韓国の若い女の子、こんなに人生や愛、家族についてしっかり考えているんだなぁ、と思わされませす。
午後は歯科です(泣)。

投稿: ハーちゃん | 2012年9月18日 (火) 11時47分

まさに今予約中(友達に)の本、ネタバレすっとばしてコメントします。

最近の韓国では文学トンネが一人勝ちなので、
パク・ミンギュのようなビックネームがウィスダムハウスから小説を出すと、ちょっと拍手を送りたくなります。
そういえば、ウィスダムハウスは文芸誌をもっていませんが、みんな描き下ろしなのかな~?という話をしたばかりです。

投稿: たま | 2012年9月18日 (火) 15時55分

ハーちゃんさん…ハーちゃんさんに限って
読みづらい、という事はないと思います。
敢えて調べなきゃならない様な単語もなかったような。

うちの母も今日、ついに歯を抜いてきたらしいですbearing
私もあちこち歯が痛い気がするんですけど
おっかなくて行けないbearing

たまさん…あらら、またトラップしかけちゃって
スミマセン。
有名な作家さんだったんですね(笑)?
「カステラ」とか「ピンポン」の作家さんだった~と
返しを見て知りましたが、
カステラもピンポンもタイトルを見た事あるってだけで
読んだ事もなく(^◇^;)
韓国行った時に「なんか」欲しくてテキトーに手にした
本の中の1冊です(笑)。
手触りが立派で気持ち良くて(笑)。
コレ、書き下ろしではなく、イエス24を通して
連載したとか何とか書いてありましたね。

投稿: 海 | 2012年9月18日 (火) 22時02分

なるほど~。
ウィスダムハウスはネットで連載・・・わかる気がします。赤い本屋も同じ出版社の運営ですから。

今韓国でいきおいのある若手作家(男性)が
キム・ヨンハ、キム・ヨンス、パク・ミンギュではないかと。

チョン・ミョングァンは遅咲きの新人って感じですかね~。

投稿: たま | 2012年9月18日 (火) 23時54分

なんと。
て事は、ほとんどたまさんのご推薦のお陰で
私も一応、勢いのある若手三大作家を
試食してしまったって事になりますねhappy02
次は是非、渋みの利いた中年三大作家を…。

投稿: 海 | 2012年9月19日 (水) 15時32分

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