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青春劇場1・2。

김내성先生の청춘극장1・2巻。

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日帝末期から光復にかけての、若者たちの青春と

成長が描かれた作品です。

比較的、薄くて軽くて持ち運びに便利ですnote

ページもはがれませんnote

しかし、この↑なんともオジサンぽい雰囲気の表紙で

中の目次のページが

         ❤차례❤

って、この❤の意味がわからん。

…さて、本題。

もともと新聞小説だったものが単行本化され(5部作)、

コレ↑は「現代的編集で生まれ変わった」新版青春劇場、

らしいのですが…思ったほど読みやすくはないsweat02

以前紹介したキム・ネソン先生の新版「魔人」が

とても読みやすかったので、それと比較すると、

「新版」ていうほどの新版ではないかな…といった感じが

あります。

が、別に「読みニクbearing」と嫌になるほどの読みにくさでもなく、

日帝時代のガリガリの純文学(=反日小説)よりは

100倍読みやすいです。

本文はほぼ現代語、会話がちょっと分かりにくい部分が

あるかな。

例をあげると「어떡헐갑쇼」みたいな。

場面から「どうしましょうか」ってきいてるのかな、と

わかるくらいなもんで、全体的にこういう会話体が

ポコポコ出てきます。

(が雰囲気でなんとか読みとれる。)

日本と韓国を行ったり来たりする、韓国の若者たちが

主人公です。

日帝時代の小説と言えば純文学しか読んだ事がない

私としては、

町なかのパン屋のおかみさんとか、

旅館のお手伝いさんとか、

町医者のおじいさんとか、

そんな普通の日本人と韓国人留学生が

普通に交流している姿が、

あ~当時でもこんな交流もあったのかな…と、

とても新鮮に、温かく感じられます。

(まだ第2部なのでこの後どうなるかわからないけど。)

独立の為に闘う韓国の若者たち、

利益の為に日本サイドに立つ韓国人、

時代のせいで自分の意に反した国のスタンスに

従わざるを得なかった日本人、

こっそり韓国人学生を助ける日本人教師、

様々な立場の韓国人、日本人が登場します。

登場人物が多くて時々誰と誰が味方か敵か

分からなくなりますcrying

日本語のハングル表記もちょこちょこ出てきます。

고노야로오이 자식아

고노 아오니사이가요, 애숭이가

고노 나마이끼 야로오가이 건방진 자식이

나구레때려라

…もう少し美しい日本語を取り上げて頂きたかったですがsweat02

宣伝文句では推理小説と大衆小説と本格小説とが合わさった

小説、となっていますが、今の所、推理とまではいきません。

追ったり追われたり、潜伏したりのハラハラドキドキや

人がいなくなる、というような出来事は起りますが、

誘拐とか殺人事件ではありません。

それでも、へたな現代恋愛小説よりは面白く感じるのは

やはり、当時の雰囲気がノスタルジックというか。

当時に生きてたわけじゃないんですけど(笑)。

憎みあったり、好きあったり、

愛情があるが故に憎んじゃったりという、

登場人物の心理が、ゴタゴタしてるんだけど、

その後どうなるのかな、というのが気になる。

…しかし、8年かけて書き上げたこの作品、

キム・ネソン先生も、執筆しながら誰と誰が結婚するか

分からないまま書き続けていたとか(笑)。

先日紹介したハ・ジウン作家も「ボイド氏~」を書きながら

細かな人物設定はわからないまま執筆していたとのこと、

(しかし、最終的に設定された人物設定が仰天!)

作家さんてスゴイなぁ…と感心(゜-゜)

…というわけで、

とりあえず、飽きることなく第3部を読んでいます(^_^)

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コメント

ホント、♥マークは何なんでしょう(^^;)。
この時代のものは、読んでいて日本人としてツラくなることが多いじゃないですか。だけど海さんの評を読むと、とっても面白そうで、ソウルに行ったら絶対に買って来たいです。って、いつ行けるのじゃ〜。

投稿: ハーちゃん | 2012年3月31日 (土) 00時14分

そうですよね。結構読むのに勇気がいります。
でも、キム・ネソン先生の作品は大丈夫な気がして
読み始めてみました。
でも、この時代の作品なのに反日作品ではない
というのが先生にとってマイナスだったのか?
ウィキ韓国版に載ってる先生の項目の文章量の少なさに
愕然とします。
ウィキ日本版の方がむしろ詳しいくらい…。

投稿: 海 | 2012年3月31日 (土) 06時49分

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