昨年、一昨年とPTA役員と図書室ボランティアをかけもちし、
本来、そのテの活動はとっても苦手な私としては、もう限界。
今年は休ませてもらおう…
とアンケートでその旨お願いしたのですが、
事もあろうに、今年から長女の担任が
PTAの担当教員に…。
あれよあれよという間に、再び役員決定il||li _| ̄|○ il||li
「あ~なんか新年度っぽいこと、ないかな~(゜‐゜)」
なんてのんきなことを考えてたバチが当たったのでしょうか。
ある意味とっても新年度っぽい新年度がやってきた
ユウウツこの上ない☆海☆です(-ω-)
気を取り直してのレビュー。

『14일의 여인』
偶然にも、これが今年の14冊目
‘科学アクション融合ストーリー短編選’
というサブタイトルのアンソロジーで、
公募展の応募作品から選ばれた作品集です。
大賞作品となった정병태作家による表題作は、
なるほど!と思える面白さ。
…といっても笑える面白さではなく、
どちらかというと切ないストーリー。
なんとなく先は読めるストーリー展開なのに、
それでもやはり先が気になり、
次々ページをめくらずにはいられない吸引力。
限りある命を生きることの大切さ、
充実した生活を送ることの難しさ、
命のぬくもり、
すべてあたりまえのことなのですが、
SF小説で、そんなことを考えさせられるとは
思わなかった…という意外性で感動も倍増、
はっとさせられる文章たちが印象に残る作品でした。
ほかにどんな作品を書いている作家なのかしら?と
思ったら、なんとまだ大学生!!これが初出版作品!
推理・スリラー系もお好きとのこと、
今後がヒジョーに楽しみです( ̄∀ ̄)
大賞のほか、最優秀賞1作品、優秀賞3作品、
既成作家の作品が3作品、収録されています。
最優秀賞作品、신스틱作家の『출력물』も
面白い!
どうしてこういうことを考えつくんだろう!?と思うような
舞台設定がスゴイ。
未来の地球、宇宙を股にかけて飛び回る探偵、
スピード感とユーモアあふれるストーリー展開、
そしてシュールな終わり方がちょっとコワイ(-ω-)
既成作家のうちの一人がイケメン作家임태운。
ある身体的特徴をもつ「神に捨てられた子」を探すために
組織された探検隊がチベットの山奥に足を踏み入れます。
「神に捨てられた子」は実在するのか?
その身体的特徴には、どんな秘密が隠されているのか?
そして、探検隊として組織された軍と宗教団体の
真の目的は……?
임태운作家の作品にしては、重めの作品でした。
ラストを飾るのは、推理小説のアンソロジーでもおなじみの
전건우作家の作品。
ちょっとスリラー、それでいてなんともコミカル。
ところところグロいのですが、ラストはさわやか
連作小説で出してほしいところ。
韓国小説を読む前は、SF系はそれほど得意では
なかったのですが、そんな私でも楽しめる、
なんとなく推理小説的な要素がのっかったような作品の
多い1冊でした。
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